The Pawnbroker[1964]
監督 シドニー・ルメット
脚本 デヴィッド・フリードキン
モートン・ファイン
原案 エドワード・ルイス・ウォーラント
出演 ロッド・スタイガー
ジェラルディン・フィッツジェラルド
ブロック・ピーターズ
ハイメ・サンチェス
セルマ・オリヴァー
マルケータ・キンブレル
バルーク・ルメット
ニューヨークで質屋を営むユダヤ系のおじさんの話です。妻子をアウシュヴィッツの強制収容所でナチに殺されたことによって、神や人間を信じることができなくなり、お金しか信じない人間になってしまう。過去の記憶にどんどん苛まれながら、ある日、ニューヨークの地下鉄に乗って隣の車両に移動すると、車両の中が突然アウシュヴィッツに向かう貨物列車の車内になっている。
ドイツのユダヤ系の人たちはアウシュヴィッツ(ポーランド)までかなり長い距離を移動したのだが、家畜用の貨物車に全員が乗せられた。ぎっしりと、立っていないと乗れないほどに詰め込まれて、座ることもできないまま何日も揺られていたそうだ。そうすると、幼い子供や老人はそのまま死んでいく。
主人公は幼い息子を連れていくが、衰弱してその息子が落っこちてしまう。しかし、ぎっしり詰め込まれているためにしゃがんで拾うこともできない。そのまま息子を亡くしてしまうのだが、そのことがニューヨークの地下鉄の中で蘇ってくる。